Nordic Semiconductor、より幅広い無線アプリケーションに対応した 電源管理IC製品3モデルを新発売

nPM1100

新しいnPM1100は、ウェアラブルやゲーミングマウス、インナーイヤーヘッドホンに多く用いられる充電ケースなどのアプリケーションに最適

超低消費電力無線ソリューションのリーディング・プロバイダーであるNordic Semiconductor(OSE:NOD、以下Nordic)は本日、nPM1100電源管理ICの製品群に新製品が3モデル加わることを発表しました。この製品群では、これまで超小型の2.1mm x 2.1mmチップスケールパッケージ(CSP)のフォームファクタのみが販売されていました。

今回の新製品の1つ目は、より主流となっている4mm x 4mmのQFNコンポーネントパッケージに入っております。CSPは、スペースが極端に制限される製品での需要が非常に高いパッケージです。しかしスペースが大きな要素でない場合、QFNを利用することで製造がより容易になり、コストも下がり、さらに設計・開発および検証も簡略化されます。またQFNでは、CSPと比較して、熱や振動に強い製品の設計が可能になります。

nPM1100の2つ目と3つ目の新製品は、携帯用のワイヤレス製品で一般的に使用されているタイプのリチウムイオン電池をフル充電するために必要な最大(終端)充電電圧(VTERM)について、より高い電圧に対応しています。この2製品はCSPとQFNの両パッケージで提供されます。

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しかし、この製品が持つ非常に高い電源管理効率と使いやすさが大きな価値をもたらすのは、スペースの制約がそれほど厳しくないバッテリー駆動型のアプリケーションにおいてです。
Geir Kjosavik, Nordic Semiconductor

終端電圧は、充電中にバッテリーが到達する最大電圧です。充電回路が定電流充電から定電圧充電に切り替わる際に用いられ、最終的にはバッテリーが完全に充電されて充電を停止するタイミングを決めるために用いられます。

NordicのすべてのnPM1100製品ではすべての設定がピン構成可能であるため、運用の際に構成ソフトウェアを必要としません。

NordicのPMIC担当製品ディレクターであるGeir Kjosavikは次のように述べています。
「チップスケールパッケージは驚異的な小ささです。最小のCSP構成を用いれば、パッシブコンポーネントを含めてわずか23mm2のnPM1100ソリューションが実現します。

しかし、この製品が持つ非常に高い電源管理効率と使いやすさが大きな価値をもたらすのは、スペースの制約がそれほど厳しくないバッテリー駆動型のアプリケーションにおいてです。そのため、QFNパッケージを使った方が望ましい場合が多いでしょう。

また、従来のnPM1100の最大終端電圧は、ウェアラブル製品での利用が増えつつあるリチウムイオン電池の最大終端電圧を下回っていました。より高い終端電圧を持つ今回の新しいnPM1100製品により、Nordicの電源管理ICの適用範囲と電源最適化の可能性が最大限に高まり、あらゆる携帯型エレクトロニクス製品にまで広がることでしょう」

今回のnPM1100の新製品はすべて量産が始まっており、受注可能となっています。既存の評価キット(nPM1100 EK)をより高い終端電圧の評価に対応させた新バージョンの評価キット(nPM1100 EKHV)は、第1四半期の末に発売予定です。

 

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