革新的な低電力セルラーIoTアプリケーションやDECT NR+アプリケーション開発のためのnRF9161 SiPおよびDKを発売

nRF9161 SiPは3GPPリリース14に対応する認定済みの完全集積型SiPで、革新的な非セルラー系の5GテクノロジーであるDECT NR+に対応する初のnRF91シリーズデバイス

超低消費電力無線ソリューションのグローバルリーダーであるNordic Semiconductor(OSE:NOD、以下Nordic)は、nRF9161 SiPおよびそれに関連するnRF9161開発キット(DK)を発売しました。nRF9161は、プログラマブルアプリケーションプロセッサ、ソフトウェア、クラウドサービス、開発ツールを搭載したハードウェアを含み、世界レベルのサポートを実現した、IoTおよび非セルラー5Gの完全なソリューションです。この製品により、より容易な作業でスケーラブルな製品の開発および実装が可能となります。 

広く導入され、市場での実績もあるnRF9160をベースとするnRF9161では、nRF9160と同じく、他社の追随を許さ 

ない低電力消費を実現しています。製品のバッテリー寿命が延び、B65およびB85の帯域も追加でサポートされる 

ため、世界での対応地域が広がります。 

 

独自の機能を持つ新しいモデムファームウェア 

nRF9161は、セルラーIoTアプリケーションの電力消費と堅牢性をさらに向上させる、モデムファームウェアのバージョン2をサポートしています。  

ローミングデバイスの省電力(PSM)は、世界でのセルラーIoTに革命をもたらす機能です。通常のPSMの利用がサポートされていないネットワーク環境でも、一部のローミングSIMカードにしかないPSMに類似したスリープモードが可能になり、さまざまな地域間を移動するセルラーアプリケーションのバッテリー寿命がさらに長くなります。 

また、位置追跡機能も改善されており、低電力と精度のさまざまな組み合わせが可能になります。nRF9161は、先日発表されたSSIDベースの測位向けnRF7000 Wi-FiコンパニオンICと組み合わせても機能を発揮します。 

NB-IoTに対しては移動に対するサポートが強化されているため、ベースステーション間をデバイスが移動しても通信が切れにくくなり、電力消費に対する大きなペナルティが発生することがなくなります。一方、短い移動距離にも対応しており、移動しないデバイスが常に同じベースステーションに接続されることで、信号の瞬間的な悪化でも遠くのベースステーションに切り替わることがなくなるため、電力消費の増加も防止されます。 

 

nRF Connect SDKとNordic Developer Academyによる合理的な開発 

今回の新しいSiPによる開発には、Nordicのスケーラブルな一体型のnRF Connect SDK(ソフトウェア開発キット)を使用します。nRF Connect for VS Code拡張機能には、開発者向けに、本格的な統合開発環境(IDE)のために使用するVisual Studio Codeのツールや機能がすべて入っています。nRF Connect for Desktopには、電力消費を最適化し、ネットワーク接続を評価・監視・デバッグするための、独自のセルラーIoTツールも入っています。  

開発者への手引きとして、Nordic Developer Academyの「Cellular IoT Fundamentals」コースではnRF9161 DKをフルサポートしています。自分のペースで進められるNordicの実践オンラインコースで、セルラーIoTに関する学習の進み具合をお客様自身が容易に追跡することが可能となります。