Nordic SemiconductorのSoCを搭載したスマートホームハブ機器が 完全なホームエコシステムを実現

Nordic SemiconductorのnRF52833 SoCを採用することで、SwitchBotハブ2のマルチプロトコル接続とスマートな赤外線制御が可能に

超低消費電力無線ソリューションのリーディング・プロバイダーであるNordic Semiconductor(OSE:NOD、以下Nordic)は、本日、スマートホーム製品を提供するSwitchBot社が、さまざまなホーム自動化デバイスに接続可能な4-in-1のスマートホームハブを発売したことを発表しました。「SwitchBotハブ2」は、エアコン、照明、加湿器といったスマートホーム製品の制御が可能で、通常の壁付きのコンセントで使用できます。

スマートホーム機能を自動化

SwitchBotハブ2には、温度、湿度、照度センサーが搭載されており、部屋の湿度が設定値よりも低くなった場合に加湿器を作動させたり、ジオフェンシング機能の活用により帰宅が近づいたらエアコンのスイッチを入れたりするなど、特定の機能を自動化できます。さらに、「スマートボタン」機能によって、照明をすべて消してカーテンを閉めるという就寝前の日課のような、あらかじめ設定した特定の「シーン」をSwitchBotハブ2で実行できます。該当するボタンを押すだけで必要なときにいつでもこうした操作を実行できます。

SwitchBotハブ2は、従来の赤外線(IR)家電にも対応しており、空調設備装置などの既存の赤外線リモコン機器の信号を学習して模倣できます。また、Bluetooth® LEやWi-Fi経由で別のSwitchBot製品に接続可能なので、室内でもリモートでもスマートフォンからこれらデバイスを制御して、より完全なスマートホーム体験を実現できます。

Quote
私たちがNordicのソフトウェア開発キット(SDK)を使用したのは、開発とテストプロセスを大幅に簡略化できる包括的なソフトウェア開発ツールとリソースをNordicが提供してくれたからです。
Michael Su, SwitchBot

SwitchBotハブ2は、NordicのnRF52833の高性能なマルチプロトコルSoCを搭載しています。nRF52833 SoCは、浮動小数点演算ユニット(FPU)付きの強力な64MHzの32ビットArm® Cortex® M4プロセッサを搭載しており、スクリーンディスプレイの制御や、キー入力と室内環境のデータの処理を行うために使用されています。このBluetooth® LE接続は、nRF52833 SoCの2.4GHzマルチプロトコル無線によって有効となり、8dBmの出力電力と96dBmのRX感度の104dBmのリンクバジェットで、堅牢な接続と長い通信距離を実現しています。

SwitchBotハブ2は、SwitchBot社の製品シリーズのハブとして機能し、同社のBluetooth LEデバイスをクラウドに接続することでリモート操作、音声制御、エコシステム自動化機能をサポートしています。

SwitchBot社のアプリ(iOSとAndroidに対応)をスマートフォン、タブレット、スマートウォッチにダウンロードすると、室内環境のこれまでの変化や警告アラート(温度が著しく上昇した場合など)を確認できます。また、このアプリ上で、製品の操作の自動化や各シーンに応じたプログラムの設定を行えます。

SwitchBot社のプロダクトマーケティングマネージャーであるMichael Su氏は次のように述べています。
「私たちがNordicのソフトウェア開発キット(SDK)を使用したのは、コードサンプル、APIドキュメント、開発ツール、テストツールなど、開発とテストプロセスを大幅に簡略化できる包括的なソフトウェア開発ツールとリソースをNordicが提供してくれたからです。また、互換性に優れた効率的かつセキュアな完全なソフトウェアフレームワークも提供してくれました。」

効率的で安定した接続性

Michael Su氏は続けて次のように述べています。
「NordicのSoCもSwitchBotハブ2に欠かせない存在です。優れた効率性と安定性により、携帯電話のアプリとの安定した相互通信を保証したうえで、スムーズなデータレポートとBluetooth LE(周辺機器)の制御を実現しています。SwitchBotハブ2は、nRF52833 SoCの卓越した性能のおかげで多くの要求を遂行することができます」

「Nordicの技術者の方々より、適切な提案やアドバイスに加え、SoCの選定や技術的な問題の解決の支援をはじめとした技術サポートとコンサルティングサービスを定期的にご提供いただきました。さらには、私たちが製品の開発やテストをより効率的に実施できるよう、関連するツールやソフトウェアも推薦してくれました」